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「THE BADGE IS HERE !!」Vol. 4(1983年3月)

THE BADGE IS HERE !!

STAND CLAP DANCE

2月19日 渋谷Egg-Man
 今回は久々のSaturday Night Live、客足も早く、会場の入りもまずまずで、さすがにここはBadgeのホームグラウンド。1カ月振りに見るステージを前に、期待で胸をはずませているBadge Crazyも多いようだ。そんな期待に応えるがごとく、いつもならアンコールで最高の盛り上がりを見せるおなじみ"Heat Wave"、息もつかずに"Just One Kiss"、"A列車を飛び降りろ"とテンポよく続く。しばらくごぶさたのナンバー"Sunrise Sunset"はリアレンジされ、endingがなかなかイカしている。中程ではメンバー自身も気に入っているという"Going Back To My 60's"、ファンの間でも評判の高い曲である。そして前回の詞に手を加え完成された"Last Chance"が始まると、場内は静まり誰もが曲の中に吸い込まれてしまった様子。田中信昭・中村昭二共作というこの曲はLP(5/21発売)のラストを飾るにふさわしい1曲に仕上がったようだ。続いては新曲"飛べない天使"。とにかくBadgeというのは早いペースで新曲を披露してくれて、それが毎回のライブを見る楽しみのひとつともなっているわけだが、この曲もメロディーラインの美しい聴きごたえのある出来。さびの部分のコーラスも抜群で、人気の1曲となりそうだ。川崎哲のドラミングにも注目したい。
 後半はかなりテンポアップした選曲が続き、ラストの"Lady On The Radio"まで全19曲。プラス、アンコール2回。3回目のアンコールでは、本日2度目、文字通りアンコールの"Going Back To My 60's"。しかもアドリブを入れるといった余裕も見せた。
 レコーディングの合間をぬってのステージにもかかわらず、精一杯観客を沸かせてくれた。

Y. ISHIKAWA

3月5日 横浜Shell-Garden
 LPレコーディング中、急にスケジュールが決まったというこの日のShell-Garden。前回ここでのライブは客足もまばらで悲惨な結果となったが、それをなんとか盛り返そうという意気込みがメンバーにもオーディエンスにも感じられた。
 前座はMESS。小粋であかぬけたBadge Soundに耳慣れている我々の体質は、MESSの音を拒絶していた。
 さて、長すぎたMESSの演奏が終わってBadge登場。出てくるなり「何か変だな」という思いが頭をよぎる。ライブが始まる前に「サウンド分析」のインタビューをしたせいか、田中選手にしまりがない……いや3人ともなんかいつもと違う。季節の変わり目? まさかね。演奏が始まる。やっぱりおかしい。3人とも上気していてプレイがバラつく。レコーディングが無事に終わったからであろうか。
 でもロックバンドのライブはこうであるのが本当だろう。アメリカンプログレの某バンドみたいに、レコードと変わらぬ完璧な演奏じゃライブじゃない。
 中村昭二がShoutすれば呼応して歓声を上げ、"Yeah!"とアジればそれにリアクトする。これがBadgeのステージなんだな。

M. SUZUKI

3月11日 四谷Four Valley
 このところ東京近郊では月1回というファンにとっては少々淋しいライブスケジュールだったBadge。3月は横浜のShell-Gardenに続いて今日は四谷Four Valleyと、Kidsもうれしそう。
 ここFour Valleyはスタンディング・ギグということもあってか、始まる前から場内は熱気ムンムンで、メンバーが出てくるのをKids are alright、今か今かと待ちかまえていた。
 この日何といっても目をひいたのは、田中選手のド派手なジャケット。"Back To My 60's"の詞にあわせて黒いスーツを着ていた中村・川崎御両名はすっかり引き立て役。だって考えてもごらんなさいよ、ユニオンジャックを何枚も使って作ったジャケットなんて。あれは誰かのロンドンみやげだろうか。
 さて、演奏の方はそのジャケットのせいで浮き足立った田中選手を始め、全体的にどうも散漫な感じ。中村選手の腕がつるというアクシデントが起きる。しかし、エネルギーはファンもメンバーも最高で、エンジン全開。特に川崎選手のドラミングは「ウインクはお手のもの」がリリースされた以降、回を増すごとにパワーアップし。メリハリがハッキリしてきたように思う。

M. SUZUKI

3月12日 新宿Loft
 情報誌のスポット欄によれば、3月12日土曜日の新宿ロフトは題して"MODERN BEAT IN MY GENERATION"。出演:SHAMROCK、LONDON TIMES、THE CONSTRUCTIONとなっていた。LONDON TIMESとTHE CONSTRUCTIONの演奏が終わる。するとTHE CONSTRUCTIONのヴォーカリストが「次は博多から、The Badgeに演ってもらいます」。「あぁ、ゲストってThe Badgeか」。そんなどよめきが場内に起きる。
 演奏が始まると、これはモッズ少年少女にとっては嬉しいばかりのマージービートの応酬。
 普段、The Badgeのギグではあまり聞かれないようなイカした歓声がとび、たちまちそこはダンスホール。全部で8曲という短いステージではあったが、The Badgeの世界がつくりあげられていた。
――このギグに参加した理由は?
 The Badgeを知らない人たちに少しでも俺達の音を聴いてもらいたかった。そしてこの中から一人でも二人でもこれからのステージを見に来てくれたら最高だね(川崎哲)

T. SUZUKI

©1983 T.B.I.H. Factory

表紙 | P2 ライブレポート | P3 サウンド分析(田中信昭) | 編集後記

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