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「THE BADGE IS HERE !!」Vol. 2(1983年1月)

THE BADGE IS HERE !!

バッヂ・サウンド分析

第1回:中村昭二(ギター)

 大半のバッヂファンが彼らのサウンドを楽曲という面から受け入れていると思いますが、今回から3回シリーズで楽器、機材の側から追求したバッヂ・サウンドを紹介していきます。第1回はギタリストの中村昭二氏にスポットを当ててみました。

使用楽器

ギター:リッケンバッカー#330(カラー:JG、黒、メープル・セミアコースティックボディ、ローズ指板[アーチド・フィンガーボード])、21フレット、フルスケール、ハイゲインハムプロテクドマイク×2、ボリュームコントロール×2、トーンコントロール×2、エフェクト・コントロール)
リッケンバッカー#330/12(カラー:FG、チェリーサンバースト、#330スタイル、12弦、スロットヘッド)
アンプ:ヴォックスAC30 TOP BOOST×2、出力:RMS30W

Q:リッケンバッカー社のギターの中で特に#330を選んだ理由は?
A:
選んだわけじゃないけど、手元に#330があったから。大好きなビートルズやジャムが使っていたし、ルックスが好きだから。前はギブソンSGスタンダードやリッケンバッカー#450などのソリッドギターを使っていた。
Q:ビートルズファンの場合、多くがジョン・レノン仕様の#320を使いたがるのでは?
A:
あれは手に入らなかったし、やっぱり#330の方が好きだね。
Q:#330/12を6弦で使っているが、12弦として使うことは?
A:
今のところない。デモで1回使ったけど、チューニングが難しいし、ステージで2本ないとダメだから。レコーディングでは12弦として使うかもしれない。
Q:率直に言って弾き易いか弾きにくいか?
A:
弾きにくい。前使ってたSGなんかに比べるとネックが太いしね。それに弦高を高くしてテンションを固くしてるから、ヘビーメタルみたいなのは弾けないね。バッヂの曲みたいにコードカッティングが多いのには最高のギターだと思うよ。
Q:ソリッド(#450)とセミアコ(#330)との相違点は?
A:
#450はフレット音痴でハイコードになった時チューニングが狂うわけ。リッケンのブリッジって鋳物みたいだからブリッジの方でチューニングできない。それに#450は柔らかい音が出にくい。張りがあって伸びるけど、音色ではセミアコに勝てないね。ボリュームとかトーンコントロールとかは同じなんだけど。
Q:どこか改造しているところは?
A:
#450は1ボリュームにしたけど、#330は改造してない。
Q:主にキープするボリューム・トーン・コントロールは?
A:
ベース・ボリューム3、ベース・トーン10、トレブル・ボリューム10、トレブル・トーン10、エフェクト・コントロール5〜6。
Q:AC 30 TOP BOOSTを2台接続しているが、1台のみ使用との違いは?
A:
演奏のためには1台で十分だけど、見栄えを考えて2台使ってる。キャパの小さいところでは下のアンプしか鳴らしてない。キャパの大きいところでも、上のアンプはREVERBを最大にして音に厚みを持たせるだけ。アンプのすぐ前に立つので、上のアンプを大きく鳴らすと演奏しづらいからね。他の音が聞こえなくなるでしょ。
Q:VOX以外のアンプにつないだ方が音が伸びやかでパワーがあるように思うが?
A:
確かにパワーは他のアンプの方があるし、VOXは音が伸びないけど、リッケンと合わせたときに出るあの何とも言えない高音が好きだね。見た目も好きだし。
Q:上下のアンプの接続と主にセットするコントロールは?
A:
ヴィブラート、ボリューム、トーンすべて6。これはポール・ウェラー(The Jam)と同じ。
Q:ポール・ウェラーと楽器の話をした?
A:
先ず、ギターを改造しているかどうか聞いた。答えは「わからない」。ギターに全然興味ないらしいよ。もしかしたらスタッフが改造してるかも知れないっていってたけど、多分改造してないよ。やっぱり#330はルックスがいいから使ってるっていってた。あと、ギターは曲をつくるための道具だともいってたね。
他にはレコーディングの話をしたよ。俺たち最初のシングルの時、リッケンではJAMみたいな音が出せなかったけど、どういう風にしてるのかって聞いたら、1つのコードを2チャンネルで4回やってるんだって。つまり8チャンネル使ってることになるわけ。だから今度の「ウインクはお手のもの」では6チャンネル使ってみたんだ。
Q:エフェクターに関しては何か?
A:
何も聞かなかった。でも、おそらくディメンジョンを使ってると思うよ。
Q:今、ノンエフェクターだが、将来使ってみる気は?
A:
使うとしたら、コーラス、フェイザー、あとレコーディングでファズを使ってみたい。
Q:主に使用している弦とピックは?
A:
弦はERNIE BALLのHEAVY BOTTOM、ピックはFENDERのEXTRA HEAVY。
Q:ギターをマスターした方法は?
A:
ともかく好きな曲を片っ端からコピーした。
Q:これから購入するとしたら先ず欲しい1本は?
A:
グレッチのカントリー・ジェントルマン。やっぱりセミアコの音が好きだからね。あともう1本#330が欲しい。

――1月8日、水戸サントピアにて

 以上でQ & Aは終わりましたが、よりナチュラルで深みのあるセミアコースティックの音色がバッヂ・サウンドの大きな要素であることは聞き逃せません。
次回はドラマーの川崎哲氏に1問1答していただきます。お楽しみに!

©1983 T.B.I.H Factory

表紙 | P2 水戸ライブレポ | P3 サウンド分析(中村昭二)| 編集後記

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