「ロッカーズ1983」 監修・編:鳥井賀句、JICC出版局(1983年1月) より
ザ・バッヂは博多出身の若々しいロックン・ロール・バンド。
メンバーは中村昭二(g、v)、田中信昭(b、v)、川崎哲(d、v)の3人。グループの母体は博多で3人が結成していたハートブレイク・バンド。その後ザ・レインという名で上京し、新宿ACBなどで演奏していたがザ・バッヂと改名し、82年7月テイチク・レコードより「ふたりのフォトグラフ」でデビューを飾った。
82年6月のザ・ジャムの東京公演最終日のサポーティングアクトを務め、ジャムのメンバーから大いに気に入られたというだけあり、バッヂのサウンドには、ザ・ジャムなどと共通するシンプルでストレートなブリティッシュ・ビートの心意気がある。それに加えビートルズやバッドフィンガーになどに通じるメロディとコーラスを全面に出した親しみ易いサウンドが魅力と言えよう。ギター、ヴォーカルの中村昭二の甘いルックスも手伝ってかライヴには若い女の娘が沢山押し寄せる。83年早々、待望のアルバムも発売になる予定だ。
(文・写真=鳥井賀句)
©1982-2004 Gaku Torii
「ロッカーズ1983」は、鳥井賀句氏の監修・編により、月刊(当時)「宝島」誌の1983年1月臨時増刊号として82年の暮れに発売されたもの。中身はモノクロですが、数多くのバンドのプロフィールをはじめ、30ページ以上の写真集、対談、80枚のアルバムにみる日本のロック13年の歩み、日本ロック史のファミリーツリー等々、とても充実した内容の冊子です。そもそもは「宝島」誌82年7月号の誌面企画「ライブハウス・ロッカーズ82」から発展して別冊になったもので、この後も数冊発行されています(86年度版「ザ・ロッカーズ」は当サイトにも掲載)。
掲載に際しては、鳥井賀句氏よりご許可をいただきました。なお、写真および文章の無断転載・二次利用はご遠慮下さいますようお願い申し上げます(2004.4.9)。