「カルチェラタン新聞 東短版」5月号 発行:カルチェラタン新聞会(1983年) より

――博多出身のバンドがかなり活躍していますが、The ModsとかRoostersとかどう思いますか。
田中:RoostersとかRockersはTVで観たことしかないね。The Modsの森山なんかは俺と音楽歴一緒くらいやもんね。俺がライブハウス出だしたのと森山が出だしたのと同じ位
やもんね。俺大学生であいつまだ高校生やったけど。坊主頭でフォークギターでさ(笑)。
中村:別になんとも思わん。頑張っとるなって感じで、別に好きでも嫌いでもない。でもあの人たちもパッと出てきた人たちじゃないからさ、一本芯が通
ってるわけ。ずっとやってきてやっと陽の目を見たって感じでね。博多の連中ってみんなそうなのね。自分らの持ってるものがひとつはっきりしとるからいいと思うのね。
――博多時代ってどうでしたか?
中村:悲惨。でも好きな音楽やれてたからね。かえって幸せだったかも知れん。今、趣味は音楽とは言えないし、好きなときだけ演ってるワケにはいかないし、縛られてるって気がするな。
――詞の中に"ヤツら"という言葉がでてきますが、"ヤツら"の対象って何ですか?
中村:俺達を欺け笑うっていうかさ、そういうヤツらを見返してやりたいって思うし、特定のこうじゃないわけ。自分らを見下しているような人たちに向けて言ってるわけ。
――じゃあ同じ曲の中の"きっとうまくゆく"、"思い通りになる"っていうのは?
中村:うん、曲の中でヤツらを見返してやるぞとかいって、それで終わってしまったら、結局自分らのマイナーっぽいのになっちゃうから。だから自分を励ましとるわけね。でも意味をちょっとひねると皆の事をいいよるというか、今はダメでも、いつかきっとそうなるよって。
――中村さんにとって"うまくゆく"っていうのはどういうことですか?
中村:今の不満を吹き飛ばすってこと。ある意味においては金持ちになるとか、メジャーになるというのも確かにあるけど。
――全体的にみてラヴソングが多いと思いますが?
中村:政治とか全然知らないからね。よくいるじゃない、パンクで知ったかぶりするヤツ。そういうのにはなりたくないし、全然歌いたいとも思わん。でも自分らなりのメッセージソングってのはあると思う。
田中:でもラヴソングが自分の一番のメッセージソングになるんじゃないかな。国のためにはあんまり戦わんもんね。愛する人を守りたいと思うから戦うんやもんね。
――詞と曲の両方に重点を置くのって難しくありませんか?
中村:うん、確かに難しいね。俺達がメジャーになれるところっていうのはそれだろうね。それを確立して、みんなにわかってもらって、それしかないと思うのね。あと3人がヴォーカルとって、コーラス生かして、コーラスに重点おいていきたいと思ってる。
――今後の活動について教えて下さい。
中村:10〜11月頃発売予定で、夏から2枚目のLP制作に取りかかるつもり。
――TV出演の予定は?
中村:ないけど、あれば出るね。
――ベストテンなんかに入るようになったら出ますか?
中村:うん、出たいねー。スキップして出る!(笑)
――最後にこれから意識的に変えていきたいことはありますか?
中村:もっともっと勉強しなきゃいかんと思うな。アレンジにしろ、何にしろ。とにかく3人でやれる限界まで頑張りたい。
Interviewer: Tomoko Sakata, Atsuko Miyashita
Photo by Ryuzo Suzuki(1983 4/8 at LOFT)
©1983 QUARTIER LATIN
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