「99 CLUB」SPECIAL ISSUE A MAKING OF One Boy.(1985年8月)

ブラスパートは今回も、いかしたSaxおじさんのジェイクさんです。 僕らのサウンドの中のブラスパートで重要な部分を占める御丈です。
"狂ったTV 蒼めたRadio〜"のところ、なんとなく現在の社会状況を表わしていると思わないかい。 "Touch Me"と同じ様にある意味で男の臆病さを出している様な気もします。
ONE BOY in TOKYO
最後の曲と言うことを意識して重厚な仕上がりをサウンド面で意識しました。 今回の4曲の中でサウンド面も含めて要となる曲です。
じっくりとヒタヒタと押し寄せるビート感を味わって欲しい。 それは座ってだまってじっくりと耳を傾けてもいいし、君のビートとこの曲のビートを君の体の中で合体(intercourse)させるように無心にダンスしながら聞いてくれてもいいと思う。
もし許せるなら、最後のコーラスの部分、一緒にコーラスしてもいいんだぜ。 自然にそうなるように曲の仕上げ方は意識したつもりだ。 川崎のスネアドラムの響きが、君を何かから解放してくれるはずだ。
この曲は本当にじっくりと噛みしめて欲しいね。 そして、この曲には都市(まち)の上を吹く風の音が入っているんだ。 無常に吹いてく風の音がね。 それがどの辺に入っているのか見つけてみて欲しい。
レコード盤がすり切れる位、この曲は聴いて欲しいね。 何度も何度も繰り返して。 そのうち君の瞳に涙が浮かぶぜ、きっと。
Not Miss The Beat.
最後に、僕らは僕らなりに今回の4曲にストーリー性を持ってトライした。
"ある少年が居て〜"なんてもうとう君に押し付ける気持ちはない。
君の頭の中で勝手にストーリーを組み立ててみて欲しい。
出来れば、君の組み立てたストーリーを手紙なんぞにしたためてくれるとありがたいね。 楽しみにしている。 僕らの考えたストーリーはその後で君に教えても遅くない。
まずは君自身で考えてみてくれ。
もちろんそんなストーリーは考えず、ただサウンドを楽しんでくれてもいいわけだよ。
今回のレコードジャケットには、いろいろと隠し味があります。
この誌上でそれは教えてあげない。 ジャケットも楽しみながらじっくりと観察して欲しい。
見つけたら、思わずニヤリとする隠し味がいっぱいだよ。
最後にもう一度、
NOT MISS THE BEAT!
WRITTEN BY
SHOJI NAKAMURA