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「99 CLUB」SPECIAL ISSUE A MAKING OF One Boy.(1985年8月)

99 CLUB

One Boy
Message From TETSU・KAWASAKI

Boyはいつも独りだった。
人と一緒に居るのが好きじゃなかった。
学校が終わっても校庭に集まりギターを弾いている連中が信じられなかった。
「あんな事やっても退屈で疲れるだけさ…」

Boyはその日も、自分の部屋に閉じこもりラジオのスィッチを入れた。
いつもの様に流れ出すお気に入りのメロディーに合わせてBoyは膝でリズムをとった。
こうしている時がBoyの唯一安らぐ時間だった。
リクエストに答えるDJ。
「To BOY from HIS FRIEND…」 自分へのプレゼントに思わず耳を傾ける。
初めて聴く曲だった。 今迄、自分が好きだった曲が、ブッ飛んでしまった。
いかしたバンドのいかしたメロディーにBoyは夢中になった。
次の日も、またその次の日も、その曲はBoyにプレゼントされた。
Boyはその曲を覚えてしまいいつも口ずさんだ。
そして「HIS FRIEND」と名のる奴に行為を抱くようになった。

ある日、Boyは教室でその曲を歌いながら膝をたたいていた。
「やっと覚えてくれたな。 俺達と一緒にバンド組まないか?」
それは、いつも校庭でギターを弾いている中のひとりだった。
「だけど俺、楽器できないから…。」
「いつも膝たたいてるだろう? 立派なドラマーさ。」
初めて握るスティック。 初めてたたくドラム。
上手くはできないけれど、段々楽しくなって、Boyは初めて人の前で笑顔を見せた。
『自分もバンドのひとりなんだ。 バンドって楽しいな……』
Boyは胸が熱くなって涙が出そうだった。

それから十数年たち、Boyも大人になった。
でも気持ちはその時のままで、今でもドラムをたたく度に胸が熱くなるのだ。
でもBoyはいつまでそのままの気持ちを持ち続けられるのだろう……?

©1985 99 CLUB, Tetsu Kawasaki

表紙 | P2 巻頭メッセージ | P3 Message from T.K.| P4 Shoji Talks
P5 Shoji Talks | P6 TOURコボレばなし | P7 A MEMBER OF THE BADGE | P8 99 CLUB TOUR '85

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